ブラックでも入会できるクレジットカードはあるのか

クレジットカードは、個人の信用力をもとに決済の後払いをすることができる便利なサービスです。このため多額の現金を持ち運ばなくて済むことや、また後払いも分割払いができるなどメリットがあります。発祥の地はアメリカで、19世紀には現在に通ずる決済システムが完成していました。アメリカは広大であり、また治安の悪い場所も点在していたため個人が現金を持ち歩くのには危険が伴ったため、会員証を提示することで旅行先などで決済ができるサービスが普及するようになります。ただ黎明期においては、会社が提供する後払いサービスのようなもので、使えるお店もその会社のお店しかありませんでしたし、この当時の会員証は紙製のカードでした。現在の仕組みが普及するようになるのは1950年のことで、プラスチック製カードが使われ、のちに磁気カード化して専用端末で読み取ることでカードの真贋を確認する方法がとられるようになります。この頃から加盟店が増えて、使えるお店の数が増えていきます。日本でも1961年からダイナースクラブカードとJCBがサービスの提供を始めています。

ただ1990年代までは入会できる条件が厳しいものでしたが、2000年代に入ると入会できる条件が大幅に緩和されるようになり、それまで対象者でなかった低所得の人でも作ることができます。このため現在ではあらゆる決済に利用できるカードとして一般庶民も持つことが可能になっています。

クレジットカードを利用するためには、カード会社に入会する必要がありますが、入会するさいには信用力がある必要があります。入会条件は甘くはないもので厳しいで、それも現在では以前よりも入会条件は緩やかな傾向にあります。それでも一定の水準を満たしている必要があります。基本的な入会できる条件としては、安定した収入と十分な返済能力、明確な居住場所の3点です。

安定した収入というのは、給与所得でアルバイトやパートでも毎月入る収入があれば可能です。また返済能力は、収入やその他の借金に対して返済できる金銭的余裕のことです。安定した収入があってもその他の借金の返済があればそれだけ返済能力は低下することになります。また明確な居住場所でも持ち家などであればそれだけプラスに評価されます。ただこれらの入会基準はカードを発行する会社によって変わってきます。

例えば高所得者向けのサービスを提供しているカード会社であれば、具体的な年収を提示しています。これらのクレジットカードでは、利用できる限度額が高く設定されています。一方で大衆向けのカード会社であれば、具体的な年収は提示されていませんが、そのぶん限度額が低めに設定されています。

またクレジットカードにはランクがあり、一般カードは比較的、誰でも加入が可能で、さまざまなサービスが付与されているゴールドカードやプラチナカードは、入会審査がより厳しくなっているので相応の信用力が必要になります。

いずれにしてもクレジットカードを作る上ではカード会社が、この人は十分に信用に足る人物であると判断できる条件でなければ入会ができません。

基本的にカード会社を選ばなければ、現在では低所得でもカードを作ることは可能です。特に国際ブランドのVISAやMasterCardは大衆向けのサービスに特化しており、カードが使えるお店のほとんどで利用が可能です。このような状態にある理由は、カードを直接発行しないでカード会社が発行をしていることが大きな要因です。クレジットカードといっても、発行会社によって入会できる基準が異なってきます。例えば飲食店や小売店、また流通業などが発行しているものは、ポイントカードと兼ね合わせているものも多く入会基準がゆるやかな傾向にあります。反面で銀行などの場合には入会できる基準が厳しくなっています。このため、とりあえずカードを作りたいといった場合にはカード会社を選ばなければ作ることは可能です。特に入会にはスコアリング方式を使っているカード会社では、入力された個人情報を数値化し、それらが一定の基準を上回っていれば審査に通り、カードを作ることができます。これらは機械的に行われていますから、条件さえ満たせば誰でも作ることができます。ただし、機械的に行われる入会審査では利用限度額が少なめに設定されています。

カードを作る時にポイントとなるのが、国際ブランドで、誰でも作りたいといった場合の選択肢としては、大衆向けに特化した国際ブランドのVISAやMasterCardになります。このほかに有名な国際ブランドとしてはアメックスやダイナースクラブ、JCBなどがあります。一部では大衆向けに特化しているカードを発行しているところもありますが、多くは昔ながらのステータスとして持つタイプのもので決済以外のサービスが充実しているのが大きな特徴です。特にカードを持つ上でメリットとなるのが旅行先でのサポートで、ステータス性の高いカードでは、空港ラウンジの使用や旅行保険の付帯などのメリットがあります。

一方でカードを持ち続けるためには、支払いはしっかり行う必要があります。例えば返済を滞納すると個人信用情報機関に事故情報が登録されますし、また債務整理などを行った場合も同様です。滞納の場合には滞納中の期間が対象で滞納が解消しても2、3ヶ月程度は情報が残ります。債務整理などを行った場合には手続きが完了してから5年から10年程度は情報が残ります。これら個人信用情報機関に事故情報が登録され続けた状態をブラックと言います。ブラックになると、あらゆる信用力を必要とするサービスに影響が出ます。

以前は業界団体内だけの情報共有で、信販会社系、消費者金融系、銀行系の3つの内部でのみ情報が共有されていましたが、現在では事故情報を共有するシステムがあり、カードでブラックになると他の業種でもサービスの停止が行われてしまう仕組みとなっています。つまり、カードの支払いはちゃんと行っていても、消費者金融や銀行での借金の返済を滞納したり、債務整理をするとカードの利用が停止されるます。このような状態になるとサービスの利用停止はもちろん、新たに入会するさいにも問題がある人物と見做されて審査に落ちることになります。

しかし、現実にはブラックでも入会できるケースがあります。あくまでもブラックは、問題がある人物として個人信用情報機関に情報が登録されている状態のことで、ブラックであっても問題がないと判断すればカードを作ることができます。

ブラックでもカードを作る場合に、まずは行うべきことは自身がブラックであるか確かめることです。ブラックであるという自覚があっても、実際に個人信用情報機関に登録されていないケースもあります。お金は掛かりますが、個人信用情報機関へは情報開示申請を行うことができます。ここでどのような情報が登録されているのかを知ることができます。もし情報が登録されていなければ、ブラックが原因ではなく、その他の理由、おそらく年収などの基礎的な信用力が低いと判断されていることが考えられます。また個人信用情報機関へは滞納中の場合には登録されますが、この滞納中というのは長期間が対象で短期間の未払いでは登録されません。例えば引落し口座の残高不足で滞納してしまった場合などです。また意図的にしても滞納をしても約2ヶ月から3ヶ月以上の滞納でなければ登録されない傾向にあります。つまり約2ヶ月以内に返済をすればブラックにはならないということです。

またブラックでも5年程度経てば個人信用情報機関での登録情報は解除されますので、解除されたあとは通常の入会審査で入会することが可能になります。ただし、一度でも問題のある行動を起こしたカード会社の場合には独自にリストを作成していることもあって、その場合にはそのカード会社では二度とカードを作ることはできないので注意が必要です。

一方でブラックでも入会できるカードとして有名なところはACマスターカード、アメックスカード、JCBカードがあります。

ACマスターカードは消費者金融のアコムが発行しているクレジットカードで、日本で唯一即日発行が可能なカードとして知られています。ただ仕組みとしては消費者金融のローンカードにショッピング枠を設けたという性質のものであり、ポイント還元といったサービスは付与されていません。またマスターカードの名称があるように国際ブランドはMasterCardしか選ぶことができません。これはアコムがマスターカードのプリンシパルメンバーであることが大きく影響しています。カードとしてのメリットは少ないものの、消費者金融の基準で審査が行われるので、手に入れることが容易なカードといえます。

アメックスカードは、アメリカン・エキスプレスが発行しているカードで、比較的作りやすいのがメリットで、さまざまな得典が付いています。高額補償の付帯保険や空港ラウンジサービスなど他のカードのゴールドカードに相当するサービスを一般カードで受けることができますし、マイレージも利用可能です。ポイント還元も高いのが魅力で、年会費が1万2千円と高額です。またJCBカードも同様にサービス重視のカードで特にポイント還元率が高いのも大きな魅力です。アメックスが必ず年会費が要るのに対して、JCBカードでは、通常でも年会費1250円ですし、また年間50万円以上の買い物をすれば翌年度の年会費が無料になる仕組みとなっています。この他にも小売業や流通業などのカードにはブラックでもカードを作ることが可能なものが多くあります。

しかし、それでも落ちる時は落ちます。何度も入会申請を行って落ちるといった行為を繰り返すとそれが信用力に傷を付けることになり、入会できるものも入会できなくなるリスクがあります。そのような状態になりたくない場合には、近年登場したデビットカードというのも選択肢です。デビットカードは銀行口座と連動して即時引落し決済がされる仕組みです。従来のカードと異なって後払いではないため、信用力がない人、また未成年者でも作ることができます。メリットとしては、信用力が必要ないこと、万が一支払いが行えなかった場合にはその場で利用ができないことがわかるため情報機関への事故情報の登録が発生しないこと、また残高以上に使うことができないので、後払いと異なって、使いすぎるといったことがないことなどがあります。

一方でデメリットとしては、一部の決済では利用ができないといったことがあります。決済が利用できないサービスとしては、継続利用が必要なサービスなどです。ただ現実としては1回払いで済ませるものであれば、ほとんどのサービスが利用可能です。デビットカードを提供している有名な国際ブランドとしてはVISAデビットがありますが、JCBもデビットカードに参入しています。

いずれにしてもブラックだからといってカードを諦める必要はありません。いくつかの方法がありますので、試してみるのポイントです。ただし現在進行中の滞納では落ちる可能性の方が高いといえます。一方ですでに返済を完了している場合には、審査に通る可能性があります。支払うものさ支払っていれば、カードを作ることは可能です。特に顧客の利便性を考えてカードを発行してくれているカード会社や国際ブランドでは、期待が高いといえます。特にアメックスは過去の失敗よりも現在の収入や職業などのステータスで判断をしています。この理由としては日本と異なりアメリカでは自己破産や滞納が日本よりも多いためで、日本のカード会社とはそもそも審査基準が異なることが大きく影響しています。

ただアメックスの入会基準が甘いというわけではなく、審査の基準が日本とは異なっているだけといえます。このため通らない人はやはり通りません。アメックスでは年会費も高いですし、相応のステータスが求められます。このためステータスが低い場合には、やはり審査に落ちることになります。しかし、ステータスを十分に満たしているのであれば、ブラックでも入会も可能ということです。

ただ度重なる入会申請は審査に悪影響を及ぼすのも事実で無理にクレジットにこだわらずに、カード決済だけを目的とするのであれば、デビットカードもカード決済をする手段として活用するのも方法です。