ブラックでもクレジットカードの審査に通るようになる

カードローンやクレジットカードを申し込む際、または、携帯電話やスマートフォンを割賦購入する際など、「ローン契約に関する信用情報の属性」は非常に重要です。例えば、20歳になった社会人が初めてクレジットカードを作ろうとした場合、就職して間もない時期で申し込むと契約できないこともあります。これは、「信用能力が不足している」という理由によるものであることが多く、しばらく就業して実績(収入面)を作ってからでないと契約できない場合もあります。

【審査に関係する「ブラック」とは】
世の中には、様々な信用契約の形があります。信用契約を行うためには「返済能力」が必要であり、返済能力は収入で計ることが基本です。例えば、年収1000万円の人と100万円の人では信用能力に差があり、前者の方が高い信用能力を有している人物であるという評価を得られます。

しかし、年収が多ければ信用能力も高くなるとは限らず、同じ比較においても状況次第では後者(年収100万円)の方が高く評価される可能性もあります。根本的な信用能力の違いは元より、信用契約をするうえで「現在に至るまでの状況が良好であること」もポイントです。もし仮に金融事故やそれに類する状況を経験している場合には、年収に関係なく契約を断られてしまう可能性が高くなります。そして、このような状況を「ブラック(リスト)」などと表現します。

ブラックな状態になると、ほぼすべての信用契約ができなくなってしまいます。カードローンやクレジットカードが作成できないだけでなく、携帯電話やスマートフォンを割賦契約で購入することすらできなくなる可能性があります。その為、ブラックな状態にならないような取引をすることを心掛けることが必要になりますが、「過去に信用契約の経験がない状態でもブラックになる可能性がある」ということを覚えておく必要があります。

【初心者が陥りやすい「申し込みブラック」とは】
すでに信用取引の経験があり、その過程において返済の遅延や延滞などをしている場合、もしくは金融事故を起こしている場合には、その事実が個人信用情報機関に登録されます。信用情報機関には、信用契約に関する基本的な内容(債権者、債務額、金利など)が蓄積情報として保管されるほか、審査を申仕込んだ履歴も登録、管理されます。

例えば、1月1日に申し込みをし、同日に対応が始まった場合には「1月1日に申し込みをした」という履歴が登録されます。そして、その申し込みの結果が契約となった場合には、実際に契約した内容が別途登録、管理されることになります。申し込みが2件なら2件分の申し込み履歴が登録され、5件なら5件の申し込み履歴が登録されることになりますが、短期間(一般的に3か月以内)に複数の申し込みを行っている場合は注意が必要です。

短期間に申し込みを繰り返している状態は、必ずしもお金に困っているとは限りません。しかし、一般的な見解として「お金に困っているから何件も申し込みをしているのではないか」となってしまうため、事実に関係なくお金に困っている人だと判断されます。この状態が「申し込みブラック」と呼ばれるもので、こうなってしまうとしばらくの間はいくら申し込みをしても契約できない可能性が非常に高くなります。

なぜ、申し込みをすることで申し込みブラックになってしまうのかというと、その理由は「審査を行う際にまずは信用情報を照会するから」です。すでに紹介した通り、信用情報機関には個人の信用取引に関する情報のほとんどが登録されています。つまり、そこにある情報を照会することで、その人の信用能力を推測する材料を多分に手に入れることができる訳なので、まずはその情報を確認してどのような人物なのかを判断してから本格的な評価に入ります。

本人以外が照会できる情報は、全体の一部だけです。しかし、評価材料として必要な情報は、ほぼすべてを確認することができるだけでなく、いつどのタイミングで申し込みをしたのか、または契約をしたのかも確認できます。その影響で申し込み件数が多いことがネガティブな評価につながってしまう可能性がある訳です。また、情報照会をしたタイミングについても履歴が登録されるため、複数の貸金業者が情報を確認した事実がより一層状況を悪化させます。

【ブラックにはいくつかのタイプがある】
ここまでの説明でも分かる通り、一口にブラックと呼んでいる状態にも種類があります。一般的に言われているブラックとは、主に返済状況が悪い状態(遅延や返済が多い)や申し込みブラックです。ただ、厳密な意味でつかわれるブラックとは、金融事故(自己破産、債務整理などの法的措置)を起している人です。

遅延や延滞があった事実は信用情報機関に登録されるので、その情報を見ればすぐに分かります。それによって契約を断られてしまうことは当然ありますが、厳密にはこのような状態はブラックとは言いません。ただ、状況的に契約がしづらい状況になっていることは間違いないので、そのような状況を表現する意味でブラックと言われています。

この他に、何らかの理由で一企業が独立した評価基準の中でブラック(要注意人物)として登録している場合もあります。このような場合は、自社ブラックなどと言われています。あくまでも一つの企業が独自に設定しているものなので、別の会社ではネガティブな評価を受けずに済む可能性が高く、どうしても契約をしたいという場合には、別の会社へ申し込みをするだけで解決可能です。

【一度ブラックになると一生継続するのか】
ブラック状態になると、基本的に信用取引ができなくなってしまいますが、この状態にはある程度の期間があります。例えば、申し込みブラックの状態は半年程度で解消されることが多く、万が一、申し込みブラックになってしまった場合でも、その後半年間に申し込みやその他一切のアクションを起こさずにいれば、その情報が信用情報機関から消えてしまいます。

信用情報機関が保管する情報には、情報の種類ごとに保管期間が設けられています。申し込み履歴は6か月が基本的な保管期間になるので、この期間を過ぎると情報は消えるのが普通です。ただし、情報の扱いは信用情報機関の裁量次第なので、場合によっては1年経っても情報が残っていることもあり得ます。もし、不安を感じるのであれば、自身で情報照会をして確認をしてから申し込みをすると良いでしょう。

申し込み履歴や契約中の確認履歴は、いずれも6か月が基本の保管期間です。ただし、契約内容に関する情報は5年間保管されます。といっても、5年後に消去される可能性があるものは「取引が終了したもの」に限るため、継続して利用している契約に関しては、その契約が完了するまでは残ったままです。

つまり、申し込みブラックやブラックな履歴のある完済済み債務に関しては、6か月~5年を目途に解消される可能性があるが、完済していないブラックな履歴は、完済しない限りはずっと残り続けるということです。

【ブラックでも契約できるという評判の意味】
分かりやすくカードローンを例に挙げると、ブラック状態では審査を通ることはまずありません。一応、銀行系カードローンなどの基準が曖昧(独自性がある)な場合は、その他の条件によって契約できる可能性があります。ただ、一般的な消費者金融系カードローンのような規則的な基準で判断される場合には、相当な担保があるなどの状況を除いて通れない可能性が高いです。

しかし、街中や雑誌の広告などで「ブラックでも借りられる」といった表現を目にすることがあります。ブラック状態の人にとって、ブラックでも借りられる方法があると知れば気を惹かれてしまうのは致し方ないことです。ただし、ブラックの意味をよくよく考えてみると分かりますが、その状態で簡単にお金を借りられる状況というのは異常以外の何物でもありません。

ブラックな状態というのは、言い換えると返済能力に乏しい、もしくは信憑性がない状態です。貸したお金を返済してもらえなければ損失を生んでしまう以上、少しでもリスクが高いと判断された場合にはお金を貸さないのが普通の考え方です。ブラックでも借りられるということは、そのような信用のない人物でもお金を貸せるだけの体制が整っているということになります。

どこかの資産家が道楽的に金貸しをしているならばまだしも、利潤を追求する普通の企業が道楽的な経営をするはずがないので、ブラックでもお金を貸せる企業=相当な確率で債権を回収する術を持っていると推測することができます。要するに、違法な手段も辞さない悪質な業者である可能性が高いということです。

【ブラックになったらクレジットカードは諦めるしかないのか】
ここまでの流れを見てきて、「正しい対処法」に気づいている人もいるでしょう。論理的に考えれば何も難しくありませんが、結論として「ブラックになったとしてもいずれ契約できるチャンスはある」となります。

信用情報機関にある情報は、いずれ消去されます。情報がなくなるということは、この期間を過ぎてネガティブな情報が何もない状態になるまで待てば、それ以降は通常通りに審査を受けられるようになるということです。どのくらいの期間が必要になるのかは状況によって違いますが、基準となる期間を過ぎる辺りから半年~1年おきに自分の登録情報を照会していけば、どのタイミングで可能性が生まれるのかを察知しやすくなります。

本人が情報照会をする分には、情報照会をした履歴がネガティブな影響する可能性が少なく、仮にネガティブに影響するにしても半年で履歴は消去されます。「恐らく情報がなくなっているだろう」というような曖昧な感覚で申し込みをしてしまうと、その段階から半年間待たなければいけなくなってしまう状態が繰り返されることにもなり兼ねないので、あらかじめ確認をして確実なタイミングで申し込みをした方が賢明です。

履歴がなくなり、その事実を確認してからしばらく時間が経っている状況であれば、その時の状況に応じて契約の可能性が生まれます。仕事をしていない、転職後間もないなどの状況では契約が難しいこともありますが、期間中からずっと同じ仕事を続けていて勤続年数が長いような場合には、契約できる可能性がさらに高まります。クリーンな状態になるのを待つことができれば、改めて契約を目指せるチャンスは何度でも訪れます。

【情報が消えた直後は避けた方が無難】
ブラックな状態では契約できる可能性が低くなりますが、一定の年齢に達してもなお信用取引の履歴が少ない場合は「ホワイト」と呼ばれることがあります。ブラックに対してホワイトですから、一見すると良い評価に聞こえるものの、実はホワイトの状態も不利になります。

「信用情報機関に情報がなく真っ白な状態」だからホワイトと表現していますが、信用取引の履歴が一切ない人は逆に敬遠されやすいです。というのも、ブラックに関する部分でも解説している通り、ネガティブな情報は一定期間を経て消去されます。実際に信用取引を経験したことがなくて真っ白な状態なのか、情報の保管期間が過ぎて真っ白な状態なのかを外から判断することは難しいので、その結果として敬遠されやすくなります。

もし、本当に現金主義でローン契約などをしたことがないということならば、それを証明することができれば何も問題はありません。例えば、銀行口座の預金残高や取引履歴(現金の引き出し履歴)を見せるなどの方法をとれば、ホワイトな状態でも契約できる可能性は十分にあります。ただ、無条件で敬遠されてしまう可能性があるということは、覚えておくことが必要です。

何も心配せずに申し込みをしたいと言うことであれば、小さな買い物でも良いので履歴を作ることを優先すると効果的です。クレジットカードを作る為の信用作りですから、例えば同社で発行しているデビットカードを使って関係性を構築することも効果が期待できますし、携帯電話を割賦購入で新調するといった方法もあります。また、最近では口座残高に応じて審査が優遇されるような場合もあるので、上手く活用すると期待度がアップします。

ただし、ブラックな状態から復帰したとしても、その事実を債権者は独自に管理している可能性があるので、できればまったく関係なくクレジットカード会社に申し込みをした方が賢明です。